章 原油価格高騰の要因及びエネルギー需給への影響の分析                   

 歴史的な原油価格の高騰が続いています(第110-0-1)。2002年の年初には1バレル20ドル前後であった原油価格は、2007年度末には110ドル台に到達するなど、この6年間で原油価格は5倍以上に上昇しました。このような原油価格高騰の背景には、長期的な需給の逼迫化傾向や地政学的リスクの増大、資源ナショナリズムの台頭などの要因が指摘できます。この3つの要因は、少なくとも1990年代から2000年代の初めにかけて顕在化した要因であり、ある程度中長期的な流れとして捉えることができます。それに加えて、2007年以降は原油市場に対するマネーの流入が大きな役割を果たしていると考えられています。本章では、それらの要因について、需給バランスを基礎とするファンダメンタルズ、それ以外のプレミアムに大別して捉えます(第110-0-2)。以下に、中長期的な傾向として、石油需給ファンダメンタルズ、地政学的リスク、資源ナショナリズムの進行、そして短期的な傾向として、マネーの流入の順に概説していきます。

 

【第110-0-1】ニューヨーク原油先物市場の推移(単位:ドル/バレル、月平均)

(出所)米国エネルギー情報局

 

 

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【第110-0-2】 原油価格に影響を及ぼす要因

 

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 第1章エネルギーを巡る課題と対応


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