第2部 エネルギー動向 

5.石炭

(1)資源の分布

 石炭の可採埋蔵量は約9,845億トンで、このうち、瀝青炭と無煙炭が約5,191億トン、亜瀝青炭と褐炭が約4,654億トンです(石炭の分類につい てはコラム参照)。

COLUMN
石炭の分類について

 石炭の分類法には、石炭化度による分類、用途による分類、形状(粒度)よる分類などがあります。
○石炭化度による分類:
 石炭の根源植物が石炭に変質する過程を一般に石炭化作用と呼び、この進行度合を石炭化度と言います。石炭は、石炭化度により無煙炭、半無煙炭、瀝青炭、 亜瀝青炭、褐炭、亜炭、泥炭に分類されますが、日本では一般に無煙炭から褐炭までを石炭と呼んでいます。
 石炭化度による石炭分類のパラメータとして、日本では発熱量(無水無灰ベース)と燃料比(固定炭素÷揮発分、通常では褐炭1以下、瀝青炭1〜4、無煙炭 4以上)を用いますが、国際的には一般に揮発分が用いられています。
○用途による分類:大きく分けて原料炭及び、一般炭に分類されますが、原料炭は製 鉄の原料、一般炭は主に発電用に利用されています。
○形状(粒度)による分類:粒度の大きいものから、切込炭、塊炭、中塊炭、小塊炭、 粉炭、微粉炭に分類されます(第222-5-6)。

【第222-5-6】石炭の分類と品位の例

【第222-5-6】石炭の分類と品位の例



 石炭の持つメリットとしては、石油、天然ガスに比べ地域的な偏りが少なく、世界に広く存在していることを挙げることができます。さらに我が国にとっては 中国、オーストラリア、インドネシアなど環太平洋地域において石炭が多量に産出されることも大きなメリットになっています。また、可採年数が204年と石 油などのエネルギーより長いのも特徴です(第222-5-1)。

【第222-5-1】世界の石炭可採埋蔵量

【第222-5-1】世界の石炭可採埋蔵量



 

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