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世界のエネルギー情勢
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 アジア地域の中東依存度の拡大 

 

原油の余剰生産能力は1990年以降、低下傾向にあり、2010年以降、余剰生産能力はOPEC中東産油国に集中する見込み。
この結果、1997年から2020年にかけて世界の石油供給に占めるOPEC中東産油国のシェアは26%から41%に拡大する見込み。
他方、アジア地域の石油生産の伸びは見込めないことから、アジア地域の石油の域外依存度、特に中東依存度は大きく伸びる見通し(1998年46% →2020年56%)。
北米地域、欧州地域の2020年における中東依存度はそれぞれ22%、26%となる見込みであり、アジア地域の相対的脆弱性がますます高まる見込み。
世界の原油余剰生産能力の見通しグラフ
                     
                           (出所)米国エネルギー省International Energy Outlook等)

【世界の原油余剰生産能力の見通し】

 
世界の石油供給の地域別見通し
【世界の石油供給の地域別見通し】
 
 
          【地域別石油需要量と輸入依存度の変化】
 
  北米 欧州 アジア
1997年 需要量(百万バレル/日)
20.2
14.1
19.3
輸入依存度
44.6%
52.5%
59.6%
2020年 需要量(百万バレル/日)
26.1
16.8
37.9
輸入依存度
58.0%
79.0%
83.9%
(注)アジア:日本、オーストラリア、中国、韓国、インドネシア、マレーシア他
 

【図:地域別石油供給依存度の変化】
 
 
アジア地域の石油輸入の域外依存が高まると予想される中で、アジア地域では国家備蓄がほとんど存在しておらず、石油会社への備蓄義務を確立している国・地域も限られている状況。
石油備蓄の水準は国際的に比較すると極めて低く、緊急時用石油備蓄は限定的にしか存在しない。
アジア地域の石油備蓄量は民間運転在庫を含めても4.4億バレル程度(我が国は5.9億バレル)であり、平均在庫日数は33日程度(IEA加盟国の備蓄義務である90日備蓄を2020年までに達成しようとすると現状の4倍の18億バレル程度の追加備蓄が必要)。

図:90日備蓄を確保するのに必要なアジア地域の備蓄必要量 】
 
 
今後の国際エネルギー需要の伸びを大きく左右するのはアジアの発展途上国 ・アジアの発展途上国における石油需要の急増は、アジア地域の中東依存度を今 後更に増大させることは確実。これにより、欧米地域に比して、アジア地域のセ キュリティ上の脆弱性はますます高まる見込み。
他方、アジア地域の緊急時対応能力は日本、韓国を除けば、全般的に低水準。 これは国際石油市場におけるアジア発展途上地域のプレゼンスが増大している中 で、今後の大きな不安定要素。
アジア地域の動向は、我が国にとっても大きな影響をもたらす可能性大(国際石油市場を通じたインパクト、アジア経済と日本経済の相互依存関係の強まり等 )

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