家庭エネルギー消費の実態 家庭エネルギー消費の実態

家庭の省エネを進めるためには、まず、家庭のエネルギー使用の実態を知ることが大切です。

増加する家庭のエネルギー消費

我が国のエネルギー消費は、工場などの産業用は減少しているものの、事務所・商店や家庭などの民生部門と、自動車などの運輸部門での増加が大きいため、全体として増加しています。家庭部門を含む民生部門は、石油ショック前の1973年から2011年までの間に、2.4倍に増加しています。

最終エネルギー消費の部門別伸び率 最終エネルギー消費の部門別伸び率

家庭のエネルギー
消費増加の要因

家庭用のエネルギー消費は、個人消費や世帯数の伸びにつれて大きく増加しています。1973年度を100とすると、2011年度は208.9と2倍以上になっており、対策が急務となっています。この背景には、生活の利便性・快適性を追求するライフスタイルの変化や、世帯数の増加などの影響があると考えられます。

家庭部門におけるエネルギー消費の推移 家庭部門におけるエネルギー消費の推移

家庭の用途別エネルギー消費

家庭のエネルギー消費を用途別に見てみます。シェアの大きいのは、動力・照明他、給湯、暖房、厨房、冷房の順ですが、1965年度と比較して、2011年度では、動力・照明用のシェアが増加しました。これは、家電機器の普及や大型化、多様化によるものと見られています。
また、エアコンの普及により、冷房のシェアも増加しています。

家庭の用途別エネルギー消費の推移 家庭の用途別エネルギー消費の推移

家庭のエネルギー源別消費

家庭のエネルギー消費をエネルギー源別に見てみます。シェアの大きいのは電気で50%以上を占めています。それに都市ガス、灯油、LPガスと続いています。1965年度と比較して、電気のシェアが大幅に増加していますが、これは、家電機器の普及や大型化、多様化によるものに加え、近年のオール電化住宅の普及も要因のひとつとして考えられています。一方、1965年度に1/3以上を占めていた石炭は、灯油やガスで代替され、現在のシェアはほぼ0%となっています。

家庭のエネルギー源別消費の推移 家庭のエネルギー源別消費の推移

家庭でエネルギーを
多く使う機器(全エネルギー)

家庭でエネルギーを多く使う機器は、電気、ガス、石油等全エネルギーの合計では、給湯器や暖房機が上位を占めています。
電気だけを見ると、冷蔵庫、照明、テレビ、エアコンが約4割を占めます。
これらのエネルギー消費量の多い機器において、適切に対策を行うことが、省エネルギー効果を高めるポイントとなります。

家庭部門機器別エネルギー消費量の内訳 家庭部門機器別エネルギー消費量の内訳
家庭部門機器別電気使用量の内訳 家庭部門機器別電気使用量の内訳

待機時消費電力

  • 待機時消費電力とは

    消費電力量の大きい機器の対策と並んで重要なのが、機器を使用していないのに消費される待機時消費電力です。

    主な待機時消費電力 主な待機時消費電力
  • 待機時消費電力の実態

    家庭で1年間に消費する電力量のうち、約5.1%が待機時消費電力です。これは一家庭における電気便座の消費電力量よりも大きく、省エネルギーの中でも見逃せないものとなっています。
    近年では、待機時消費電力が小さい製品が増加しておりますので、機器を購入する際には、待機時消費電力が小さいものを選ぶことが大切です。

    家庭の消費電力量 4,432kWh/年・世帯 家庭の消費電力量 4,432kWh/年・世帯
  • 待機時消費電力の削減方法

    待機時消費電力を減らす対策は、以下のとおりです。

    • こまめに主電源を切る。

    • 長時間使わない機器はコンセントからプラグを抜く

      毎回プラグを抜くのが面倒ならば「スイッチ付きタップ」を使ってタップのスイッチを切るようにすれば簡単です。
      機器によっては、プラグを抜くことで漏水やガス漏れの検知機能や凍結防止機能が働かなくなるなど、安全面などの問題が生じる場合もありますの  で、そのような場合はプラグを抜かないようにしましょう。
    • オートOFF機能や表示OFF機能を使う。

      一定時間使用しないと自動で電源が切れるオートOFF機能を活用したり、DVDレコーダーなど、設定が無効になってしまうため、プラグが抜けな い場合は、表示OFF機能を利用したりすることで、待機時消費電力を減らすことも考えられます。

    以上を実行することで、待機時消費電力を、約50%削減することが可能になります。

    待機時消費電力対策の効果 待機時消費電力対策の効果