再生可能エネルギー導入事例

12.11.13 東京メトロ(東京地下鉄 株式会社)の取り組み

企業や自治体の再生可能エネルギー拡大の取り組み

12.11.13

東京メトロ(東京地下鉄 株式会社)の取り組み

ホームの屋根に太陽光パネルが1200枚!

東京都内に9路線を運営し、首都圏の足として交通ネットワークの中核を担っている東京メトロ。平成24年(2012年)度から「みんなでECO.東京メトロ・エコプロジェクト」として、環境にやさしい地下鉄を目指してさまざまな取り組みを展開しています。その一環として、東京メトロ・東西線「妙典駅」(千葉県市川市)では太陽光発電システムを導入しています。

■東京メトロ内で3駅目の太陽光発電システム

東京メトロ・東西線は、中野駅(東京都中野区)と西船橋駅(千葉県船橋市)間を走り、文字通り首都圏の東西をつなぐ路線です。東西線は、走行する区間の中で地上を走る距離が長いのも特徴。その特性を活かして地上駅である妙典駅のホーム屋根に太陽光パネルを設置し、平成24年9月から稼働を始めました。
妙典駅には上り下りで2面4線のホームがあり屋根の面積も大きく、設置されたパネルの総数は1200枚。その距離は全長210mにも及びます。
東京メトロ内の駅での太陽光発電システムの導入は、千代田線の北綾瀬駅(発電能力20kW)、同じ東西線の南行徳駅(発電能力40kW)に続き、妙典駅が3駅目となります。

駅の屋根の上に1200枚の太陽光パネルがびっしりと。

駅の屋根の上に1200枚の太陽光パネルがびっしりと。

妙典駅は平成12年に開業した、東西線内では新しい駅。

妙典駅は平成12年に開業した、東西線内では新しい駅。

1日の乗降人数は平均で約45,000人。

1日の乗降人数は平均で約45,000人。

■ホーム上の屋根で253kWを発電

ホーム屋根は周辺に陽射しをさえぎる建物もない太陽光発電には恵まれた環境で、発電能力は最大253kW。これまで東京メトロ駅に設置された中では最大規模を誇ります。妙典駅で発電された電力は、すべて駅内の付帯用電力(エスカレーター、エレベーター、照明など)に使用されています。出力状況によって隣接する駅にも送電しているため、売電は行っていないとのこと。この発電によって、南砂町~西船橋駅間で使用される付帯用電力の約3%を削減することができているそうです。
屋根の上に設置された太陽光パネルは乗降客からは見ることはできませんが、その発電状況については構内4カ所に設置された発電パネルによって日々乗降客のみなさんの目に触れています。

2本のホーム。この上の屋根が”太陽光発電所”になっています。

2本のホーム。この上の屋根が”太陽光発電所”になっています。

改札を入ると正面には発電モニターが。

改札を入ると正面には発電モニターが。

ホームへの階段横にも。

ホームへの階段横にも。

ホーム内の待合室内にも。

ホーム内の待合室内にも。

■テーマは「みんなでECO.」

地下鉄という特性上、電車の運行はもちろん、駅舎では空調、エスカレーター、照明などどうしても多くの電気設備が必要です。そのため、東京メトロでは地下鉄にまつわるさまざまな場面で省エネルギーへの取り組みが行われています。名付けて「みんなでECO.」。妙典駅の太陽光発電はその中のひとつです。ほかにも、環境配慮型車両の導入、LED照明など、地下鉄のさまざまな場面で省エネ効果を期待されるシステムや機器が採用されています。
妙典駅の3つ隣の浦安駅では、いま大規模なリニューアル工事が行われています。駅ホーム屋根上や建物壁面に太陽光パネルを設置しての太陽光発電システム導入のほか、膜屋根による自然採光、照明や案内看板などのLED化、壁面の緑化など、すみずみにまで環境設計が取り入れられた新しい駅として生まれ変わる予定だそうです。

妙典駅の太陽光発電は、東京メトロのポスターでも紹介されています。

妙典駅の太陽光発電は、東京メトロのポスターでも紹介されています。

案内看板はLED、エスカレーターは自動運転装置付きの節電設計。

案内看板はLED、エスカレーターは自動運転装置付きの節電設計。

■電車のブレーキで発生するエネルギーを駅内の電力に

東京メトロでは次なる省エネルギーへの取り組みとして、電車がブレーキをかけるときに発生するエネルギー(回生電力)の有効活用を考えているのだそうです。回生電力は走行中の他の電車の加速に活用しています。しかし、消費しきれない余剰が出るため、すべてをムダなく活用することが課題でした。そこで、西船橋変電所内に「駅舎補助電源装置」を導入し、架線に流れる"直流"電力を、駅の付帯電力として使えるよう"交流"に変換する実証実験を行っています。
この装置が本格に導入されれば回生電力はムダなく有効活用され、さらなる省エネルギー化が期待されます。将来的には、駅が停電した際の予備電源として架線から駅構内への電力供給も見据えているそうです。

南行徳駅、妙典駅につづき、浦安駅にも太陽光発電システムを導入予定。

南行徳駅、妙典駅につづき、浦安駅にも太陽光発電システムを導入予定。

新しい駅ならではの広々とした構内。照明は震災後の節電で間引かれた状態が継続中。

新しい駅ならではの広々とした構内。照明は震災後の節電で間引かれた状態が継続中。

地下鉄路線内の地上駅が地上である利点を活用して発電し、電車が電車自身の発するエネルギーを再利用する。地球にやさしい鉄道をめざす東京メトロの取り組みは、日々利用する電車や駅から環境やエネルギーを考えるきっかけを与えてくれているように感じました。

東京メトロ

 

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