地熱発電について

日本の地熱発電所

東北水力地熱(株)のパンフレットをもとに作成しております。

松川地熱発電所

松川(まつかわ)地熱発電所は、昭和41年10月に完成した、わが国最初の地熱発電所です。平成5年6月に22,000kWから23,500kWに出力変更しています。

松川地熱発電所

名称 松川(まつかわ)地熱発電所
所在地 岩手県松尾村
認可出力 23,500kW
蒸気部門
発電部門(はつでんぶもん)
東北水力地熱株式会社
運転開始 昭和41年10月8日
発電方式 ドライスチーム
地熱発電とは
地熱発電は、地下1から3kmの地層中のき裂に貯えられている200度を越える高温高圧の地熱流体(ほとんどの場合熱水)を、掘削によって取り出し(熱水混じり蒸気または乾き蒸気)、その蒸気で発電を行うシステムです。地熱発電所では、一般の火力発電所のように蒸気を作るための燃料(石炭、石油など)がいらず、また発電する際に放出される炭酸ガスも火力発電所の1/10から1/20なので、クリーンな国産エネルギーと言えます。地下から噴出する流体の一部は、温泉、温水プール、暖房、温室栽培用グリーンハウスなどに利用され、地域の発展にも貢献しています。

発電所の位置


十和田八幡平国立公園内に位置しています

開発の経緯

松川での地熱開発は、1952年(昭和27年)に地元の松尾村が温泉開発のために掘削した井戸から蒸気が噴出したことがきっかけとなって始まりました。この蒸気に着目した東化工(株)(現在の日本重化学工業(株))は、昭和31年から地熱蒸気の調査に着手し、約10年間の調査・建設期間を経て、1966年(昭和41年)10月に9,500kWで日本最初の商業用地熱発電所として運転を開始しました。その後、追加井を掘削し1968年(昭和43年)に20,000kW、1973年(昭和48年)に22,000kW、更にタービン更新により、1993年(平成5年)には23,500kWへ発電出力を増加させ、現在に至っています。なお、平成15年10月に松川地熱発電所は、日本重化学工業(株)から東北水力地熱(株)へ引き継がれて運転を継続しています。

基地の配置

基地の配置
敷地面積:108,310平方メートル、主蒸気輸送管延長:2,400m

設備の概要

松川発電所では、蒸気井から噴出した天然の乾き蒸気でタービンをまわして発電を行います。このような方法をドライスチーム方式と言います。

ドライスチーム方式
ドライスチーム方式

タービン発電機
タービン発電機

日本最初の地熱タービン

地熱の構造

松川地域の地熱構造

松川地域の地熱構造
多くの地熱地域では、生産井から蒸気と熱水が同時に噴出しますが、松川は蒸気だけが噴出する、わが国では珍しい蒸気卓越型地熱地域です。この特徴は、松川地域の地下構造に起因すると考えられています。すなわち、松川安山岩類と貫入岩は緻密で硬いため、地下水の浸透を遮断するとともに、高温の地熱流体の散逸を防ぐ役割をしています。これらに加え、南西側の赤川上流域には数百度の高温の熱源と地下深部から300度近い高温の上昇流の存在が推定されていますので、地下では流体が沸騰、気化しやすい条件となっています。蒸気、熱水といった地熱流体は、主として地下に潜在する断層や貫入岩境界などのき裂中に含まれています。

PR施設の紹介

松川地熱館
松川地熱館

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